ポール・アンカ
先生は日本に来て1年半の、22歳のアメリカ人。スタイルはベン・アフレック、顔はディカプリオ、知性的な話し方はマッド・デイモン(私の好きな男優ベスト5のひとり)!
授業中、好きな音楽のジャンルが話題になりました。
サックスをやっている先生はジャズ。30代で小1と幼稚園のお子さんがいるMさんは、高校生の頃英語の勉強のためビ-トルズをきていたとか。私は浜田省吾!ジャンルも何も無く、だだ浜田省吾!
もう一人の生徒さんは、60代の男性。とても博学な方で、単語の語彙力も半端じゃありません。そんな彼も「やはり演歌ですね」
それを聞いた先生は、おもむろにホワイトボードに向かいPaul Ankaと書きました。
ポール・アンカ。60年代のアメリカ人気ミュージシャンですが、原音に近い言い方をすれば、ポール・エンカ。先生が日本に来たばかりのとき、「日本人は演歌が大好き」「カラオケの締めはやっぱ演歌でしょう」(英会話の授業の中なので、英語で)と言うのを聞いて、エンカ?ポール・エンカ!本国では下火だが、日本でこんなに愛されていたなんて!!と、しみじみ感動したそうです。
地名、人名など原音とはだいぶずれているものが、日本で定着している例はかなり多いですね。
マクドナルドとマクダァナルは、よく引き合いに出されます。このカタカナ英語が、日本語を勉強する外国人泣かせだそうです。
逆を考えてみれば、わかりやすいかもしれません。
カラオケは英語でカリオキと発音します。たとえば、知り合ったアメリカからの留学生(彼は一般の日本人以上に近松門左衛門や松尾芭蕉に詳しい)から、「最近、カリオキどうですか?」と聞かれたら。
「えっ、仮置き?」「ええ、カリオキですよ。嫌いなんですか?」
「あ、いや、その・・・」「驚いたな、カリオキの嫌いな日本人がいるなんて」
ちなみに、私はカラオケが嫌いです!