それなりの理由① | ミツバチ生活への道~英会話・音楽ライブ・映画~

それなりの理由①

今日は大学時代の友人由香ちゃんと、天神でお茶しました。

天神・・・いきなりローカルな話題に走ってしまいましたね。皆さんご存知ですか?福岡の博多、中州は有名だけど、天神は知名度低いかも。でも、私の一番好きなまちです。


岩田屋新館(地元のデパート)の8階にある『桜の雫』に、行きました。初めて行った時、桜が咲いていて感動しました。お店が8階のフロアー全体を占めていて、南側の庭に桜や桃、ツツジなどの木まで植え込んであるんです。

今年は桜が咲くのが遅くて、うちの庭の小さな桜を毎日まだかと気をもんでいたので、ビルの8階で桜が咲いているのを見かけた時は、嬉しかったです。お店の人の話では、桜も種類をいろいろ植えているので、1月から4月末まで楽しめるそうですよ。

今日はツツジが咲いていました。まだ咲き初めで、これからが見ごろでしょう。お近くの方は、一度行かれてみては?


そして昨日は、予備校の時からずっと友達の、ヒロちゃんのところへ遊びに行ってきました。

娘さんのブラスバンドの定期演奏会を見てきたのです。もう、涙、涙!娘さんが指揮位置に立った瞬間から「こんなに立派になって」と、涙が止まりませんでした。隣のヒロちゃんは心配顔で、泣いている余裕などありません。責任はないけど可愛くてたまらない存在って、いいですね。早く、孫がほし~い!


そんなこんなで、由香ちゃんやヒロちゃんと会って、気分がすっかり学生時代に戻っています。

今日は、私がなぜ英語の勉強にはまったのか、正確には、はまらざるをえなかったかを、大学時代あたりからお話してみます。こんなに長く勉強し続けるには、やはりそれなりの理由があるのです。


私は国語は大好きでしたが、英語は点数もそこそこで、勉強しなくてすむならしたくないのレベルでした。しかし、一浪していたので選択の余地はなく、合格通知をくれた大学が私の進路でした。

それは、私立大の英文科でした。

本好きで高校の時から小説を書いたりしていた私は、張り切って文芸部に入部しました。すると、同じ英文科の先輩が「英検取るなら、今!学年が進むにつれ、英語力が落ちていくものよ」とアドバイスしてくれました。

振り返ってみると、会話を除けば、確かに入試当日が英語力のピークだった気がします。


6月に英検2級を受けました。入試の余力があったのでしょう、1次に合格しました。

2次は試験官が2枚の絵を見せ、英語で質問し、受験者が答えるという形式でした。問題は5問ありました。

1問目は「Do ~display~?」 ディスプレイ、あの商品をディスプレイするとか言う単語です。誰でも知っています。

ところが、すっかり緊張していた私は 『 display? play に否定の接頭語のdis・・・わからないわ』

「No,~」 それを聞いた若い試験官は、困ったような顔をして「display,display,display」と繰り返すばかりで、なかなか2問目にすすみません。

仕方がないので、「Yes,~」と言い換えました。すると、にっこりして2問目へ。それ以降は、試験官の顔色を見ながら「Ye・・・No!No,~」と言った調子で5問目までこなしました。


結果は合格でした。ところが、一緒に受けた由香ちゃんは不合格でした。

まずいです。誰がどうみても、由香ちゃんの方が英語がうまかったのです。このままでは、私が美貌を武器に(←そんなものがあったとは思えませんが)、不正に資格をとったと思われてしまいます。

英検2級の実力をつけるべく、英会話教室へ駆け込んだ次第でした。


ところで、英会話教室に通ったからと言って、私が殊勝に英語の勉強に没頭した訳ではありません。

それどころか、3年になる頃には英文科に進んだことを、ひどく後悔しはじめていました。

世の中を知るには、経済学を身につけるべきだ。真剣に悩み、経済関係の本を読みあさりました。

『東洋経済』 『経済界』 『激流』・・・愛読雑誌でした。

これからは、アジアだ!と確信し2年生から習い始めた中国語教室のほうが、本命でした。


卒業後出版社に就職しました。採用は文芸誌の部門担当でした。

でも、アピールを繰り返し、なんとか経済誌担当へ潜り込みに成功。編集長につれられて、挨拶まわりをしました。その時相手は、新卒だと聞くと 「どちらの学校を?」「S大の英文科です」 「ほう、それなら英語はぺらぺらでしょう。国際派ですな」 ・・・『おじさん、S大の英文科出たぐらいで国際派になれるなら、誰も苦労しないよ!」 と言いたいのをぐっと我慢し、力ない愛想笑いを返していました。


しかし、こんな事がたびたびあると、何だか英語が出来ない私の方が、悪いような気にさせられます。

確かに地元では、「S大の英文科出は英語が出来る」との風評がありますが、これじゃ全くの風評被害です!

少し後ろめたくなった私は、『ENGLISH JOURNAL』 とテープを毎月買い込みました。

通勤電車で日経を読みながら、『ENGLISH JOURNAL』 を聞く・・・

私ってキャリアウーマンしてるじゃない!・・・単に自己満足の次元でした。


そんな私を、英語に引き戻す大きな出来事がありました。

それは、北京のホテルでの、香港からやって来たエリートビジネスマンとの出会い。

ああ、今後の運命やいかに・・・

・・・続きは、また明日!