ハミングバード [発音セミナー]
火曜日はハミングバードで、発音セミナーを受けてきました。
テーマは、アメリカ英語とイギリス英語の発音の違い。
一言でアメリカ英語、イギリス英語と言っても、地域、社会的地位、教育レベルによって発音もかなり違います。
そこで今回は、アメリカ英語として中西部地方の英語、イギリス英語としてイングランドの南部地方の英語に焦点を絞って教えてもらいました。
私の中で、米語は鼻に抜けてペラペラ早口、Britishは口のなかでもぞもぞ言って、ちょっとテンション低めと勝手に位置付けています
でも、きちんと細かい違いまで習うのは初めてだったので、とても楽しみにしていました。
セミナーを担当したのは、Ms.A
米語とBritishの違いを、音声学の規則性に基ずいて教えてもらい
「なるほどね」と、これまで漠然と感じていたことが、すっきりはっきりして感動ものでした。
例えば、Britishと米語の間に、カナダの英語とオーストラリアやニュージーランドの英語があり、前者は米語寄り後者はBritish寄りというのも今回はっきりしたことの一つです。
なんとなくそうだとは思っていましたが、「確かなの?」と聞かれると絶対の自信はなかったのです。
それから、私が以前からこだわっていたherb
何人かに聞きましたが、これほど明確に「Britishでハーブ、米語ではhの音が落ちてアーブ」と教えてもらったのは、初めてです。
セミナーを受けて、自分がとっても賢くなった気分でご機嫌になりました
そんなご機嫌な私に、依然として残った問題がひとつ。
それは、日本の英語教育でいつから米語がメインになったか
私の世代では、おぼろげな記憶なのですが、最初はBritishがメインだったような気がします。
そして、米語は( )に入って併記されていたような・・・。
その証拠に、アルファベットのZは「ゼット」と発音していました。
ある日突然、Zを「ズィー」と読まなきゃいけなくなっていることに気がついて、愕然としたものです。
私よりずいぶん上の世代では、完璧にBritishオンリーだったそうです。
英会話教室でご年配の方と一緒にレッスンを受けたことがありましたが、アメリカ人の先生の発音は聞き取りにくいとこぼしていました。
日本のカタカナ英語も、Britishだとそのままいけるものが沢山あります。
米語だから変な発音扱いされるけれど、「トマト」も「ウォーター」も「トゥメェィト」や「ワァーダァー」にならなくていいです。
はっきり言って、日本語のカタカナ音はBritishの方が出しやすいですよね。
なぜにBritishから米語に切り替えたのでしょう
世界的に見ても、外国語の勉強として英語を取り入れている国は、Britishの方が圧倒的だと聞きます。
だれが、何の意図で、いつ変えたのかとても気になります。
Ms.Aに「今回のセミナーの下調べで、それに関する文献を何か見かけませんでしたか?」と質問しましたが、気がつかなかったとのことでした。
Ms.Aはお若いので、中学で英語を習った時にはすでに米語で、担当の先生も
「学校でこれから勉強するのは米語です」と最初に言ったそうです。
私の場合米語が好きだし、ハリウッド映画を見るぶんにはその方が好都合です。
でも、一般的にはどちらがメリットが多いでしょうか。
言語は政治的、経済的なパワーに敏感にリンクする生臭いもので、今の日本とアメリカの関係を考えれば自然な選択なのかもしれませんが、その乗り換えの経緯にはかなり興味がわきます。
もし、どなたかその辺りの事情を知っている方がいれば、ぜひご教授下さい。