映画 [トリスタンとイゾルデ/TRISTAN & ISOLDE]
DVDで『トリスタンとイゾルデ』(ケヴィン・レイノルズ監督、2006年・米)を見ました。
1500年前のケルトの伝説で、「ロミオとジュリエット」の元にもなったというこの物語。
あまり面白くなさそうだなと敬遠していたのですが、見てみるとなかなかいい作品でした。
アイルランド王の権力下にあったイギリスでは、各地に部族長が割拠していた。
コーンウォールの領主マークは同盟を結び、アイルランド王に対抗しようと画策する。
しかし、まさにその同盟の日、戦いを仕掛けられ妻や妹婿、有能な部下を亡くしてしまう。
その悲惨な戦いの中、部下の息子トリスタンを助けようとして、自分の右腕さえも失うことに。
両親を亡くしたトリスタンを自分の息子として育て、9年後には彼も立派な戦士(ジェームズ・フランコ)として成長する。
アイルランドとの戦いで活躍するのだが、敵の剣の毒にやられて瀕死の状態に。
葬船に乗せられて海に流されるのだが、船はアイルランドの海岸に流れ着き、王の娘イゾルデ(ソフィア・マイルズ)に助けられる。
イゾルデは自分の素性をあかさないまま、2人は恋に落ちるが・・・。
許されない恋ほど盛り上がるものです。
ましてや勇敢な若者と美しい姫、若さのままに恋を貫きたいのですがお互いの立場がそれを許さないという典型的な悲恋。
イゾルデが恋をあきらめて、トリスタンを船に乗せるシーンには涙してしまいました。
運命の皮肉で、イゾルデが身近にいるにもかかわらず、遠くから見つめなければいけないトリスタンも切なかったです。
でも、なんといっても心惹かれたのはマーク侯。
彼の広い心と大きな愛に、涙が止まりませんでした。
私なら、若いトリスタンよりだんぜんマークだわ